Unityのイニシエーター情報削除方法/条件

UnityではBlockのプロビジョニング構造は以下のようになっています。

ホスト――①

　イニシエーター――②

　　イニシエータパス――③

ホストのHBAに障害が発生するかホスト-Unity間の接続に問題が発生すると③が消失します（画面から消えます）しかしながら③に対応した②は残り続けます。

今回問題となっている②（イニシエーター）を消すためにはホストタイプに応じて以下の条件が必要です。

（１）ホストタイプが手動（manual）の場合

　　　②に紐づいた③が存在しない

　　　②が属する①にLUNが存在しない

（２）ホストタイプが自動（auto）の場合

　　　②に紐づいた③が存在しない

　　　②が属する①を削除する

上記からわかるように（１）のホストタイプが自動（auto）のイニシエーターは、Unityから①のホストを削除する必要があるために、オフラインウインドウなしにイニシエーターを削除することはできません。

ホストタイプが手動（manual）の場合はダミーのホストを作成して②をダミーホストに移動させることで削除することができます（オフラインウインドウは不要）。この対応方法については以下のKBに記載があります。

KB517411-Dell EMC Unity: How to delete/remove an unwanted initiator from a host in Unisphere (User Correctable)

なお、②イニシエーターはnavisphere agentをインストールしたサーバー及びESXiのサーバーにおいてはホスト①とともに自動作成されます。この場合、イニシエータのホストタイプは自動（auto）になります。

このためESXiではHBAを活性交換しても、Unity上の古いHBAの情報はオフライン作業によるホスト情報削除実施まで残り続けることになります。

ESXiについては回避策はありませんが他のOSでは使用しているサーバーがHBAの活性交換に対応している場合は、Unityを接続する前にあらかじめnavisphere agentをアンインストールしておけば、ホストタイプを手動（manual）にすることが可能ですので、どうしても（将来的に）オフラインウィンドウ不要で古いイニシエーターを消したい！という方は少し面倒ですがこのような対応を取ることで実現可能です。